湯布院駅前の喧騒から離れ、木々に囲まれた別荘地でシルバーリング制作を体験!
「彫金工房 iddo art jewelry(以下、イド アートジュエリーと表記)」は大人気で、週末の予約は2ヶ月ほど先までいっぱいです。
カップルで、家族で、もちろんひとりでもOK。旅の思い出に、何かを決意した記念に、これから歩むカップルの愛の証に、本格派のシルバーリングを作ってみませんか?
イドアートジュエリーへの行き方・アクセス
目的地である「イド アートジュエリー」は、湯布院の繁華街から離れた別荘地にあるため、少し迷いやすくなっています。
スマートフォンでルートを検索してから向かいましょう。
今回は、別府方面から工房へ向かいました。途中一度道を間違え、大きなマンモス(アフリカンサファリ前)がいたので記念撮影。
別府方面から車で向かう場合は、国道500号線から左折して、県道616号線に入ります。
※別府方面から進んでこの巨大マンモスが見えたら、道を間違えている合図です!
県道616号線から県道617号線に入る場所。左の道を進みます。
「ハンモック」というお店が見えたら、大きく左に曲がり細い道へ。写真でオレンジの看板が立てられている道です。
※湯布院の駅方面から向かう場合は、県道617号線をまっすぐ走り、この場所で大きく左へ曲がります。
緑生い茂る森の道。霧深く細い道で心配になりますが大丈夫です、進みましょう。
途中、猛烈に草を食んでいる鹿と遭遇しました。残念ながら写真を撮る前に逃げられてしまいましたが……。
しばらくすると、「イド アートジュエリー」の看板がみえてきます。
目的地に到着です!車を降りると、ひんやりとして澄んだ空気。森の清涼な香りが漂い、鳥のさえずりが響く静かな場所です。
かわいい犬2匹がお出迎えしてくれますよ!こっちを見てるー!!
イドアートジュエリーの店内・雰囲気
高い天井にはファンシーリングが回り、アンティークの壁掛け時計がカチカチと心地よい音を響かせています。
扉を入ってすぐ、ガラス張りの空間にはヨーロッパのアンティークジュエリーが並んでいます。繊細な作りに、うっとり見入ってしまいました。
工房内には、オーナーが作ったオリジナルジュエリーも展示されています。すごいなー、キレイだなーとため息が出てしまいます。
本格派!シルバーリング手作り体験
それでは、シルバーリング作りに挑戦です!!
1:作りたいリングを選ぶ
ノーマル……真ん中が膨らんで丸みのあるフォルムのリング
平打ち……たいらでシャープな印象のリング
槌目模様……金槌で打った模様が浮き上がるリング
上記3種類から作るものを選びます。今回は槌目模様のリングに決めました!
指輪幅を細めにするか、太めにするかも決めましょう。ふたつの違いは0.3mmですが、印象がだいぶ変わるようです。男女問わず、どちらでも好きなほうを選択可能。
2:指輪の号数を測る
手作りリングをはめたい指を決め、その号数をチェックします。
ダントツ人気は薬指!ピンキーリングや人差し指用のリングを作る人もいるそうですが、どの指でもOKです。
今回は親指用のリングに決定!サイズは10号になりました。
3:バーナーで銀をあぶる
使用するのは銀95%、銅5%の金属で、素手ではちっとも曲がりません。純銀だと柔らかすぎて、すぐに曲がってしまうんですって。
リングの形にするため、固い金属をバーナーであぶります。
最初は黒くなり→白くなって→赤くなり、色がどんどん変化。なかなかみられない光景に、思わず興奮です。小さくても金属!
十分に熱したら水へつけ冷まします。ジュワっという音がいいですね。
4:銀を曲げる
くぼみのついた版のうえに金属を載せ、金属を曲げていきます。
号数の目盛りのついた鉄に、巻き付け木槌でたたくと、リングらしくなってきました!
5:切り口を整える
つなぎ目をキレイにしたら、隙間に銀蝋を入れて溶接します。銀蝋は純度が低く溶けやすいため、つなぎ目に浸透して隙間を埋めてくれるんです。
またもやバーナーであぶり、銀蝋を溶かします。バーナーにも慣れたかな?
6:リングのゆがみを取る
再び鉄棒にリングをはめ、指輪の正面をたたきます。叩くと指輪が広がり、ますが、まだ実際にできる指輪より小さいサイズ。内側を研磨したり模様を作ったりするときにサイズが大きくなるんですって。
7:指輪の上下のゆがみを取る
指輪を金床に置くと歪んでいるのがわかります。これを上から叩き平らに!力のいる作業なので、オーナーがやってくれました。
8:ヤスリで削る
リングを少しずつ回しながら、上下や表面を削ります。じゃりじゃりした面がキレイに平らになり、ちょっと楽しいです!
特に表面は白から銀へ色がかわり、おもしろい!!
難しいときにはお手伝いしてくれるので、安心です。
9:表面を磨く その1
サンドペーパーで表面を磨きます。手作業だと大変なので、歯医者さんなどが使うヘッドが回転する機器を使用。手の下にある機械は、削って出る小さい金属の粉を吸い取るためのもので、魚を焼いたりする機械ではありません!熱くないです!!
時々チェックしながら、一心不乱に磨きます。
10:表面を磨く その2
“歯医者さんのアレ”のヘッドを研磨剤が塗られたシリコン製のものに付け替え、再び磨きます。
曇りがとれてキラリと光ります!!!!この変化が気持ちいい!
11:模様をつける
いよいよ仕上げ、少し変わったカタチの金槌で模様をつけます。
カンカンと響く金属音。叩き方の強弱で模様が変化するのがおもしろいですよ。
見本や想像とは、少し違った模様が刻まれました!
サイズもぴったり!!!
スタッフが仕上げ磨きをして、完成まであと一歩です。
12:好きな文字を入れる
最後に、リングの内側に刻む文字を指定しましょう。スペース込みで18文字位まで刻印できますよ。迷う迷う迷う……!!
「みなさん結構時間かけて考えてらっしゃいますね」。とオーナー&奥さん。やっぱり悩みますよねーーーー!
カップル用に極甘ーーーーーな言葉が書かれた冊子も見せてもらいました。これ、相当悩みますので、先に考えておくといいかもしれません。
ちなみに使用できる文字は、英語の大文字、数字、・、♡などです。
花文字と呼ばれる少し斜めでくるんとした華やかな文字(左)か、すっきりシンプルなブロック文字(右)か、2種類のフォントから選択しましょう。
悩み抜いた末にたどり着いた言葉は……「LOVE IS …???」秘密でーす!
文字を刻む機械に文字盤と指輪をセットして、オーナーが文字を刻みます。
13:完成!!!!!
かわいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
文字もいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!
おもわず叫ぶすばらしいモノができちゃいました!
時が経っても色褪せない思い出&作品
作り終えた後には、コーヒー&手作りクッキーで一休み。どちらも美味しくて、思わず頬張ってしまいました。
体験中、難しいところは手伝ってくれるし、焦らずゆっくり進めさせてもらえたのがよかったです。自分のペースで落ち着いて、作品作りに没頭できる環境って大事ですよね。親切に教えてくれるので、不安も一切ありません。
以前JR湯布院駅の側でオープンしていたこのお店は、9年ほど前に現在の場所に移転しました。景色がよく、少人数の小学校が近くにあったのが移転の決め手だったそうです。
「前のお店も合わせると、19年ほどジュエリー制作を続けています。最初は郵便局員をしながら趣味で行い、趣味では済まなくなってジュエリー作りが本業となりました」と、オーナーの伊澤直記さん。
若いカップルが多いものの、年配のお客さんや家族連れも訪れる工房では、オーダーメイドの結婚・婚約指輪作成やジュエリーの修理なども行っています。
「研磨剤の入った歯磨き粉や、レモンの皮で磨いてお手入れするとキレイになりますよ。温泉の硫黄泉に入ると黒くなるので、温泉に入る場合は外した方がいいかもしれません」と、お手入れのコツを教えてくれたのは伊澤しのぶさん。
可愛らしい小袋とお手入れ用の布、紙袋もいただきました!
帰り道で予想外の嬉しい光景に遭遇
帰り際、「来る途中、鹿に会いました!」と報告すると、「猫よりも鹿が多い場所ですから」と、まさかの返答をいただきました。
「この骨も、その辺で拾ったものなんです」との言葉にびっくりです。
お礼を言って帰り道を走っていると、道路を横切る鶏と鹿5頭くらいに遭遇してしまいました!
猫より鹿が多い、は本当でした!!!
ひとりでも楽しい、カップルでも楽しい、家族でも楽しい!リング作り体験もリング自体も思い出いっぱい、思い入れいっぱいのものが作れる彫金体験。
普段とは違う静かな空間で、無心のモノづくりしてみませんか?
(取材協力 モデル:大堂麻里香)
「イドアートジュエリー」の営業時間、電話番号などの詳細
▪️店名 彫金工房 iddo art jewelry(イド アートジュエリー)
▪️営業時間 10:00~17:00(日曜のみ 13:00~)
▪️定休日 水曜日
▪️公式サイト https://www.iddoartjewelry.com/
▪️電話 0977‐85-4882
▪️住所 大分県由布市湯布院町塚原40-33
▪️料金 1人6500円〜
人気プランなので旅行の日程が決まったらなるべく早めに予約することをおすすめします。
また湯布院にはたくさんのアクティビティがありますので事前に情報収集して予約しておくと便利です。
あと、もしじゃらんで予約するなら事前に割引クーポンが出ていないかチェックすることもお忘れなく!