あえて活動のジャンルを絞らなかった”大分の学生団体”
東京で私は、その当時様々な学生団体に所属し学生活動を行ってきました。
ざっと思い浮かべて、ビジコン、議員インターンシップ、イベント関係各種等々多岐にわたっています。東京という場所は多種多様な若者がこぞって集まってくる場所なので、いろんな「やりたい」がありそれにこたえるだけの団体が数多く存在します。
一方、大分はどうでしょうか。大分県内に存在する4年制大学の学生の総数は2万人に満たない数です。これは、早稲田大学の約半分です。母集団の少なさは当然ある問題だとしても、そこにいる学生のニーズというものはそう大きく変わらないと思います。
その都度その都度、別の団体を作っていてはマンパワーが分散してしまうと考え、私はあえて活動のジャンルを絞らず「大分の学生団体」として学生団体BTG大分を設立しました。
やり方がわからない、何をやっていいか分からないあなたに
ジャンルを絞っていないがゆえに、団体の説明には苦労しました。
そもそも“学生団体”という概念が浸透しておらず、『やりたいけどやり方がわからない、何をやっていいか分からないあなたにピッタリ』とキャッチコピーを設定していましたが、それでも定まっていないがゆえになかなかメンバーが集まらず、また社会人の方への説明も苦労しました。
未だに昭和の学生運動を思い浮かべる大人もいます。
大分にあったやり方を考える柔軟な行動力と思考力
広報も、大分の学生が何を媒体として情報を得、行動を起こすか分からなかったので、とりあえず今までの経験でしてきたことは全部やった結果大分よりも東京で有名な学生団体になってしまいました(泣)
このように、東京でうまくいっていたことが大分(地方)でうまくいかないことというのは実はたくさんあります。
ですが、そこで『何で!』と地方のせいにして思考停止に陥るのではなく、その土地にあったやり方を考える。古い経験にとらわれない柔軟な行動力と思考力がそこには求められ、私にとってもいい勉強でした。
中西 理|Nakanishi osamu
http://ameblo.jp/tanemaku-osamu/
大分大学医学部医学科6年生/学生団体BTG大分代表
東京大学在学中に様々な学生団体やNPOで活動。その経験を大分の地域活性化に活かしたいと思っていた中で、医療こそが地域活性化の最後の砦ということを知り、大分大学医学部に学士編入。その後、大分初の本格的学生団体BTG大分を設立し、ビジネスコンテストの主催や様々な地域活性化活動を行っている。
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