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【コラム】1本300円!菅生の白いスイートコーン(トウモロコシ)を高単価で売る方法

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のそのそ農村

こんにちは、大分県竹田市の菅生(すごう)で特産のトウモロコシを作っている佐藤です。

今日はそのスイートコーンのお話。前回、次回予告してたけど、今年はあんまり収益率の上昇が測れなかったのでその話は無しだ。

ただ流すのも何なのでどういう事だったのかと言うと、スイートコーンは大体2~3本身をつけるのね、でも収穫するのは一番上の一本目だけ、何故ならそれ以外は形が悪く味が乗らないから。

でも雪の妖精は二本目まで身が詰まって味が乗る物があるんですわ、でも今年はその二本目が熟す前に次のスイートコーンの一本目が育っちゃったので、リスクのある二本目まで収穫対象にはしませんでした、そういうことや。

生でも食べられる甘くて白いスイートコーン

それはさておき、ウチのスイートコーンですが、白いんです。

「甘味白色種」と言われる真っ白なスイートコーン、品種は「ピュアホワイト」「雪の妖精」「ホワイトレディ」「雪味甘ちゃん」の4種類を育てました。

「甘味白色種」は黄色に比べてコクや風味は薄いけど、その分甘みを強く感じる、もちろんスイートコーンなので生で食べられる。

生産が難しい無農薬・有機栽培のトウモロコシ

黄色と近い場所で育てるとキセニア現象と言われる黄色の花粉で受粉した黄色の粒が入ってしまうので、特産地ほど白く育てるのは難しい、且つうちは農薬ありきのトウモロコシを無農薬・有機の方法で育てるから更に難しい。

虫が大量に発生しやすい作物なので農薬ありきなのが常識なのだけど、4年間研究して来た結果かなり良い物が生産できるようになってきた、だが農薬ありきで良品が80%だとすると、うちの場合はアベレージで40%有るか無いか、普通これだと「出来てない」と言わざるを得ない。手間のかけ方は5倍、収穫は1/4。これでは持たない。

ではどうするのか?答えは簡単「高く売れば良い」

「お金にならないから辞める」こう考えるのは簡単、でもな、白いスイートコーンは綺麗なんだよ、真珠みたいでな、そして美味い、惚れちゃったのよね。

トウモロコシを市場価格の5倍で売るブランド戦略

そうなると必要なのはブランディングですわ。何故その値段なのか、その値段で買ってもらうには、それをしっかりと考える事から始める。

ポイントはあくまでも客観的に俯瞰の視線で見下ろすように考えること。何故その値段か?それはコストがかかっているから。資材費だけじゃない自身の労力に見合った収入を設定することが大事。ここを安く見積もれば自分の価値が下がるってこと。高く見積り過ぎればタダの守銭奴。

そこをコストと考えて利益率「会社に残すお金」を上乗せして算出する。そして出たのが「1本300円」品質と販売ルートでもっと細かく値段設定されているけど、普通のトウモロコシの市場価格の5倍だ。

地元では「高すぎる」とか「詐欺」とかいう声もあるが、知らんわこの後のプロモーションまで出来りゃだれでもその価格で売れるわ(笑)

ポイントはポジティブな要素と「販売する場所」「情報の提供」「第三者からの推薦」

その価格を肯定する要素として「白は極稀な品種」「夏の季節もの」「計測して圧倒的な品質である」「ファンタジックな食べ物」「見た者に感動を与える美しさ」「何より美味しい」とポジティブな要素が十分にある。じゃあ後は、「販売する場所」「情報の提供」「第三者からの推薦」じゃ。販売するところはデパートや道の駅の産直野菜コーナーとSNSの口コミだけ。”SNS”での口コミは教えてやらん。真似できるとも思わんしな。

情報の提供は何と言っても店頭のPOPを作って製法から味の保証たる糖度の測定法、そして化学薬品を使わない理念を単純かつ明瞭な知識として消費者に伝えるように作る、消費者に知識を提供すれば自ずとその商品の存在はバイヤーの手を離れ、消費者側に「知っている」状態で位置づけられる。

金銭による貸借の変動などはその結果に過ぎない訳で、お客様はただ陳列されている不明な商品を試しに購入するのではなく、食べたら美味しそうだと言うある程度の保証を得た気持ちで買う状態になるわけだ、モチロンそれだけの物を提供している、努力をしている自信がある。

更に決定的な保証の為に「有名な場所で使ってもらう」「マスコミのニュースになる」「SNSで食べてくれた方々の声を広げる」と第三者からのご意見を拾い集めて更に広がるように手を添える、有名な場所とりわけ地元でも上位に位置するリゾートホテルでの取り扱いを頂いたり、だれでも知ってるキーワードを冠する質の高いチェーン店等で限定で取り扱って頂いたりだ。

他にも信憑性の高いメディアにニュースのネタとしてイベントや時節物の販売開始情報などをご提供する。今回は九州一円のニュースになっちゃったから忙しくて剥げた、大分県内だけで良かったぞおいっ。

SNSでの声の拡大については何だ、アレだ、人様を手の上で転がすようなもんじゃ無い。そういう風にテクニック的な物を期待した奴は山に入って滝に打たれて来いε≡≡ヘ( ´Д`)ノ

素直に感謝し続ければ自然と良い世界が広がる

人様に喜んでいただけたら嬉しいだろ?それを素直に感謝し続ければ自然と良い世界が広がるもんだわ。

今年は在庫切れ頻発で迷惑しかお掛けしておりませんが、これもずっと来年も再来年も繋がっていく、紡いでいく営みの記録。最大効果はここには無いけど、一番自分の成果を賛否してくれる有り難い場所じゃけん大事にしちょる。

※言語化すればテクニックと言えるものにはなる、だけどな「そこは有料です」じゃない、え~人間生きてりゃ人付き合いの大切さが身に染みるけん、それが解かったらその時それは身についちょるけ、人の話は聞くだけは聞いておけよと、そゆこと。

なんやこの丸く収める締めの文はっ。うぇぇぇい。

次回予告 
「秋だ実りだ!夏バイバイ二度と来んな暑いんじゃ!菅生大地の紅い稲妻「紅くるり」やっほーい」


佐藤 裕治|Satou Yuuji

NANATSUMORI AGRICULTURE .LCC 本部長
大分県竹田市にあるトウモロコシの一大産地「菅生」で無農薬無化学肥料の農業をやっています。



カテゴリー: 大分の人, コラム

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